さわかみ流 図解 長期投資学―最後に勝つ、財産づくりの仕組み
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人気ランキング :
2607位
定価 :
¥ 720
販売元 :
講談社
発売日 :
2006-07-21
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投資の参考にと考えてたら肩透かし
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具体的な企業名は一切出てこない。
会社の財務諸表をどういった視点から見て、数字から売買のタイミングのノウハウを知りたい。そんな期待でこの本を買うと、肩透かしを食らう。
筆者は、澤上ファンドを主催している。運用のノウハウなど手の内は見せられないのもしかたないかも知れない。
良く言えば、もっと大きな視点から見ているが、あまりに話題が飛び、飛躍し
全般的に漠然としている。
40歳未満の世代が、新しい生活モデルを作るという考えは、目から鱗が落ちるが、対話のあるコンビニなど要らないと、茶々を入れつつ、妙に親しみを込めた口語調の文章を気持ち悪がりながら、読み飛ばすならいい。
各論の投資運用を希望する人は、違う本が必要。
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哲学あるファンドマネージャー
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著者は独立系投資信託会社の代表で「長期投資」を勧めます。
ありていにいえば、利殖の本なのですが、哲学がすばらしい。
国家や組織から独立した個人とはどのような存在なのか、人類が抱えるエネルギー、食糧、環境問題の現状と未来、我が国は世界においてアジアにおいてどのような存在であるべきか、などを明快かつ説得的に語ります。
それが「投資して実績を上げる」という実践に結びついていることにより、地に足のついた、しかしすごみのある議論になっています。
著書の多い方ですが、私はこれを一押しします。
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SFを読むように楽しめる
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長期投資。それには過去から将来へと向かう大きな流れを読むことが必要です。ということで、本書は、まず長期投資の立場から経済の周期的変動を解説しています。続いていくつかのキーワードを例として、ひとりブレーンストーミングのような「フローチャート」とその説明があります。
一般に投資というと相場の短期の変動による売買差益を見込んだものがほとんどですが、長期投資というのはもっと安全で楽ちんで楽しいものだというのが著者の主張のようです。長期の投資に耐えられる会社なら(途中で倒産してしまうような会社にさえ投資しなければ)、ほぼその会社の成長は確実であり、収益も当然得られる、ということのようです。
長期投資の対象を見通そうということになると、未来を見通そうということなので、未来学・未来工学というような分野ともかぶってくるでしょうし、SF作家や科学解説家の書くものにも通じるところがあります。
たとえば、この本のなかで、砂漠の緑化には紙おむつとおなじ高吸収性の材質も使われているというような知識が紹介されていますが、この知識は、この本以外にはあさりよしとおの学習まんが「まんがサイエンス」でも見かけました。
そのほかにも、電力がかさむ食料工場も糞尿を利用するバイオマス発電があわされば全体としてビッグビジネスになるのでは、というようなくだりには、小松左京や金子隆一の著書を読むときにも似たセンス・オブ・ワンダーを感じました。
さわかみ氏がSFファンかどうかはわかりませんが、SFファンならこの本を楽しめるのではないかと思います。
この本で描かれている「フローチャート」は非常におおざっぱであいまいなものなので、投資銘柄や資金配分等を具体化するものではありません。しかしこれを数学モデル化できればアシモフのファウンデーションシリーズに出てくる心理歴史学の経済版といえるものになるかも・・・というと飛躍しすぎでしょうか。
この本の文体は独特です。こども向けの教養書かと思うようなくだけた口調で書かれていて、ちょっとくすぐったい感じがしました。
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著者の投資哲学の実践を垣間見ることはできるが、本としては中途半端
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著者の長期投資の投資哲学にはウォーレン・バフェットの考え方に共通するものがあり、私ならずとも多くの人々の共感を得るものだと思います。
また、本書に書かれている「将来を先読みし、早めに行動する」ことの大切さ、それを実行するためには「推」と「論」をトコトン広げてやることが必要という考え方、その手段として想像力を働かせてフローチャートを描いてやるという手法も、「確かに」と頷かされます。
しかし、本書の3分の2程度は、著者が選択したいくつかのテーマについての実際のフローチャートや著者の意見で占められています。
これらの記述を通して、著者が長期的ないしは本質をつかもうとする視点で物事を捉えようとしていることは理解できます。これが本当のプロの発想なのかと思うところもあります。
ただ、これらをケーススタディと考えるならば、分量が多すぎると思います。
また、これらテーマに関する考え方をどのように銘柄の選択に落とし込んでいくのか、というプロセスには言及されていません(そこの部分は読者が自分で頭を使って考えなさいということかもしれず、そうだとしても異議はありません)。
勉強になる部分もあるのですが、著者による「経済解説」を読んだ気分です。過去に書かれた本のほうが良かったと思います。